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(7717)//【7705】→(7725)
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【タイトル】日影図作製時の経度データについて
【記事番号】 7705 (*)
【 日時 】03/07/24 12:33
【 発言者 】池

こんにちは
どなたか教えてください。
JWWで日影図を作成した場合、経度は何度で設定されているのでしょうか。
日影図の計算根拠に詳しい方、ぜひ教えてください。


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(7705)←【7725】→(7727)
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【タイトル】Re(1):日影図作製時の経度データについて
【記事番号】 7725 (7705)
【 日時 】03/07/24 21:39
【 発言者 】kojikoji

▼池さん:
>こんにちは
>どなたか教えてください。
>JWWで日影図を作成した場合、経度は何度で設定されているのでしょうか。
>日影図の計算根拠に詳しい方、ぜひ教えてください。

こんばんわ、少々長くなりますが、書き込みします。
測定地点の経度は、どこに反映されるか。
 真太陽時を求めるのに必要です。
真太陽時ってなに?
 太陽が、測定地点(日影図を書こうとする敷地の位置)で真南の位置に来る瞬間を「南中時刻」といいますが、1日の始まりを「太陽の南中時+12時間」として決められた時刻系のことを「真太陽時」と呼びます。日時計の表す時間が、この真太陽時に相当します。
 この日時計が12時を指した時、影のできる方向が真北です。
 日本中央標準時(日本標準時ともいう)は、東経135度線上、つまり明石を通る子午線の位置の時間をいいます。明治21年1月1日から施行されました。
 グリニッジから東に135°の位置です。東経135度より東側の場合、日本中央標準時より早く南中時刻が来ます。
 さて、ご質問の、経度の設定ですが、日影図を作成する場合、真北方向がわかった状態で作成するわけですから、経度の設定はする必要がないのです。
 緯度については、経度が同じでも、緯度が大きい(北に行く)ほど影の長さが長くなるので設定が必要です。サンプルにあるマンション日影図で試して見てください。
 真北を測定するには、測定地点の真太陽時を計算した後、真北測定器(日時計と同じ原理、緯度の設定もある)などを使用します。他に、太陽による方位角観測(トランシットによる観測)、北極星による真北測定、真北測定機ジャイロステーションなんていうのもあるようです。
 私が使っている真北測定器はすごく単純なものです、平板測量の要領で敷地の境界線を測量し、真北測定器で真北方向を測定して記入するというものです。
 晴れていないとできないが、真太陽時を計算すれば、真太陽時の11時に測っても、13時にはかっても、真北は測れる。つまり昼飯はゆっくり食べられる。
真太陽時を求めるのには、換算時差表を使うか、次の計算式で求めます。
 T=TS+{(L−135度)/15度+e}
  T:真太陽時 TS:日本中央標準時 L :測定地点の経度 e :均時差
   均時差は、その年の理科年表にでている。
以上、長文で失礼致しました。それでは、がんばってください。


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【タイトル】Re(2):日影図作製時の経度データについて
【記事番号】 7727 (7725)
【 日時 】03/07/25 00:26
【 発言者 】池

 大変詳しい解説でよくわかりましました。
どうもありがとうございました。